最初の1年は、和裁に慣れることが大切。そこで、まずは、針の持ち方や指抜きの使い方から始まり、部分縫いなどの実作業まで、基本的な知識と技術を学びます。 そして、次のステップは、ゆかた・帯・長襦袢・羽織・単衣の制作へ。和裁の知識がなくても心配無用。それは誰もが同じです。 ひとつひとつの技術をしかり覚えられるよう、個人のレベルに合わせて丁寧に指導していきます。
- 運針
- 和裁の基礎
- ゆかた
- 単衣/袷長襦袢
- 単衣着物
- 帯各種
- 比翼
- 裁断
- その他
2年生になると、制作する着物の種類も増えて、新しい技術にも挑戦します。1年生で学んだ基礎を生かして、レベルアップしましょう。 2年生からは、カリキュラムに着装の指導も加わります。
- 関連学科の勉強
- 児裁物
- 男/女袷羽織
- 男/女袷長着
- 着装指導
- ゆかた 自装
【半幅帯(細紐)結び[一文字結び、文庫結び]】 - 男物ゆかた 他装
【兵児帯、角帯[変わり結び]】 - 単衣長着 自装と他装
【半幅帯、名古屋帯[太鼓結び]】 - 修了試験
【単衣長着、半幅帯(細紐)結び】
- ゆかた 自装
- その他
3年生は、本格的な袷着物の制作が始まり、これまでに比べると難易度がグンと高まります。教材の種類も増え、附下や訪問着など、仕立ての難しい柄ものにも挑戦します。 もちろん、1・2年生でしっかり基礎を身に付けていれば大丈夫。 これまで頑張って習得した技術を生かして、レベルアップを目指します。
- 男/女袷長着
- 柄合わせ
- 附下
- 道中着
- 女袴
- 着装指導
- 袷長着 自装と他装
【名古屋帯[太鼓結び]】
【袋帯[二重太鼓結び]】 - 羽織、コート、ショールの着方
- 着装士補実技試験
【長襦袢、袷長着、名古屋帯[太鼓結び]】
- 袷長着 自装と他装
- その他
これまでの実技で、実際の商品を教材として縫ってきたことから、プロとしての自覚も生まれてくる頃。初めての国家試験(和裁士会/職業検定2級など)に挑戦するのもこの年です。 そのため、カリキュラムの教材もますます複雑になり、作業も専門性が高いものばかりです。 そんな厳しさの中で学ぶことにより、1ランク上の技術を磨きます。
- 仕上
- 変り衿コート
- 留袖
- 着装指導
- 留袖 自装と他装
【袋帯[二重太鼓結び]】 - 男物長着、羽織、袴、角帯 他装
- 袋帯[変わり結び] 自装
- 振袖 他装
【袋帯[ふくら雀結び]<太鼓系>】
【袋帯[文庫結び]<文庫系>】
【袋帯[立矢結び]<立矢系>】 - 着装士実技試験①
【留袖、袋帯[二重太鼓結び]】
- 留袖 自装と他装
- その他
4年間でマスターした技術を踏まえて、特殊な着物の制作に取り組みます。また、5年生は師範科とも呼ばれ、先生の助手として後輩への指導もお手伝い。 伝統を後世に継承していく和裁士の第一歩が、こうして在学中にも始まっています。 そして、指導することの難しさを体験する中で、教員免許を得るための資格試験に挑戦。さらに、プロとして必要な資格を取得します。
- 振袖
- 変り衿コート(型紙作成)
- 特殊物
- 綿入れ
- 着装指導
- オリジナル結びにする方法、小物の使い方 講座
- 訪問着または小紋(伊達衿付き)自装
【変わり結びその1:前結び】 - 子供物 講座 【宮参り、七五三参り、十三詣り】
- 振袖 他装 【袋帯、桧扇[希望結びの練習]】
- 着装士実技試験② 【振袖、袋帯[希望の結び]】
- その他
- 総まとめ